言語は、人間が知覚することのできるなんらかの表象(音声・文字)に観念(意味・内容)が結びついたものであるため、記号の一種といえます。
スイスの言語学者ソシュールは、人間が知覚することのできるなんらかの表象を能記(シニフィアン)と呼び、その観念を所記(シニフィエ)と呼びました。これを記号の二面性といいます、、
???
、、何度読んでも理解できないので、上記の表に纏めてみました。
たとえば「木」という概念のことを、日本語では「き」と発音し、「木」と書きます。
言語とはこのように、表象と概念が表裏一体となっているのです。。
まあ、そう言われてみればそういう気がしてきました!
また、この「木」という概念について、必ずしも「木」と書いたり「き」と発音する必要はなく、tree(英語)でも arbre(フランス語)でも対応できます。
これを言語の恣意性といいます。
と、普通の人はこれである程度納得してテキストの次のページに移るのでしょうが(また上から目線!)、私の場合、ひょっとしてこれってフランス語だよねとくいついていきます。
これらシニフィアン (signifiant) とシニフィエ (signifié) は、フランス語の動詞 signifier(...を意味する)の活用形です。
語尾を -ant に変化させることで、形容詞的用法または分詞構文(英語の -ing)となります。
また、語尾を -é に変化させるこで、過去分詞(英語の -ed)となります。
つまり、シニフィアンには能動的な意味合いが、シニフィエには受動的な意味合いがあるんですね。
せっかくなので例文で確認しましょう。
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