歌をメインに外国語をまなブログ

英検1級(TOEIC925点)、中国語検定3級(HSK5級)、フランス語検定3級、スペイン語検定6級のマルチリンガリスト見習い。外国語の歌を歌って外国語を学ぶことにも取り組んでいます。

【日本語教育#008】シニフィアン(能記)・シニフィエ(所記)とは 〜 ついにフランス語まで登場!

 言語は、人間が知覚することのできるなんらかの表象(音声・文字)に観念(意味・内容)が結びついたものであるため、記号の一種といえます。

 

 スイスの言語学者ソシュールは、人間が知覚することのできるなんらかの表象を能記シニフィアン)と呼び、その観念を所記シニフィエ)と呼びました。これを記号の二面性といいます、、

 

???

 、、何度読んでも理解できないので、上記の表に纏めてみました。

 

 たとえば「木」という概念のことを、日本語では「き」と発音し、「木」と書きます。

 言語とはこのように、表象と概念が表裏一体となっているのです。。

 まあ、そう言われてみればそういう気がしてきました!

 

 また、この「木」という概念について、必ずしも「木」と書いたり「き」と発音する必要はなく、tree(英語)でも arbre(フランス語)でも対応できます。

 これを言語の恣意性といいます。

 

 と、普通の人はこれである程度納得してテキストの次のページに移るのでしょうが(また上から目線!)、私の場合、ひょっとしてこれってフランス語だよねとくいついていきます。

 

 これらシニフィアン (signifiant) とシニフィエ (signifié) は、フランス語の動詞 signifier(...を意味する)の活用形です。

 語尾を -ant に変化させることで、形容詞的用法または分詞構文(英語の -ing)となります。

 また、語尾を に変化させるこで、過去分詞(英語の -ed)となります。

 

 つまり、シニフィアンには能動的な意味合いが、シニフィエには受動的な意味合いがあるんですね。

 

 せっかくなので例文で確認しましょう。

 

仏:Ayant faim, j'ai cherché un restaurant.
英:Being hungry, I've looked for a restaurant.
日:おなかがすいたので、私はレストランを探しました。
 ayant = avoir(英:have)の現在分詞
 cherché = chercher(英:search)の過去分詞
 
仏:Revenant du supermarché, j'ai rencontré mon professuer.
英:Coming back from the supermarket, I've met my teacher.
日:スーパーマーケットから戻るとき、私は先生に会いました。
 revenant = revenir(英:come back)の現在分詞
 recontré = rencontrer(英:meet)の過去分詞
 
 シニフィアン(能記)とシニフィエ(所記)についてお分かりいただけたでしょうか。
 それにしても、あらためて英語とフランス語は近く、日本語は遠いなと感じました、、

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