『国字』とは中国以外で作られた漢字のことです。
日本以外でも、朝鮮半島やベトナムで国字が作られたものの、今日実際に使われているのは日本のみのようです。
また、日本に国字が何文字あるか、はっきり定まっていないようです。(ネットで調べると二百字弱あります。)
上の表は、日本で作られた国字のなかで、常用漢字(2,136字)に含まれるものです。
特徴として、『働』以外は、訓読みまたは音読みのどちらか一方です。
『腺』は中国に逆輸入されたということでしょうか。
上記以外には、『畠』『躾』『噺』『蛯』『鱈』などが国字です。
普段日本語を話す際に、国字かどうかを意識する機会はあまりないでしょうが、常用漢字に含まれている9種類くらいは覚えておいて損はないでしょうか。
一方、中国語学習者にとっては国字を認識することは重要で、検定試験の和文中訳で(ひっかけで)『畑』などが出てきたりします。
なお、『駅』は中国語にありませんが、国字ではありません。
中国語の駅は『站』です。
『驛』(昔の「宿場」の意味)は中国語の繁体字で、その簡体字は『驿』です、、
、、ややこしいので、別の機会にまた説明したいと思います。
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