日本語教育の試験には、日本語と世界の諸言語の比較も出題されます。
マルチリンガリスト見習いの私としては、関心の高い分野なので、エクセルで上記の表を作ってみました。
言語類型論(linguistic typology)とは、言語間の特徴から類似点や相違点を分類し、それらの普遍的な要素を見つけ出す研究のことです。
言語類型論の中の形態的類型として「膠着語」「屈折語」「孤立語」などに分類されます。
1.膠着語(agglutinative language):実質的な意味を持つ語の語幹に接辞がつく。
この特徴の強い言語:日本語、韓国語、モンゴル語、トルコ語など
2.屈折語(fusional language):語そのものが変化する。
3.孤立語(isolating language):語形変化をもたない。
・ある言語が必ずどれかに属するというわけではなく、英語は表のように3タイプの語形変化を持ちます。
・膠着語(こうちゃくご)に分類される言語は語順が基本的にSOV(主語+目的語+動詞)になります。
・屈折語は別名融合語というそうですが、英語のfusionalからも融合語の方がイメージがつきやすいです。いずれにしても現代語では英語の「go → went」のように一部例外として残っています。
・現代のヨーロッパ諸言語については祖語がラテン語ですが、時を経て屈折語的特徴が失われてきたそうです。
・中国語では動詞の後に「了」がつくことがありますが、これは完了の意味です。
・中国に地理的に近いベトナムやタイの言語が同じく孤立語なのは興味深いです。
・3タイプの英語は私が調べたもので、試験には出ませんのでご安心ください。(知っている日本語はすべて英語を確認しないと気がすまないんですw)
また今日も、表なんか作って、立ち止まってしまいました。。
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